こんにちは。micocoです。みなさんの身近に「作業療法士」はいますか?
医療現場にいることが多く、生活の中で関わる機会は少ないと思います。きっと「リハビリの人でしょ」と知ってくれている人もいると思いますが、「聞いたことあるような…」とか「何をする人だろう?」とよくわからない人も多いのではないでしょうか。今日は私の職業でもある、作業療法士の仕事について紹介したいと思います。
目次
- 作業療法士って何する人?
- 作業ってなに?
- こども専門の作業療法士って?
- 作業療法士としてできる親へのサポートは?
- この記事のまとめ
1.作業療法士って何をする人?
作業療法士は『作業』を通して人と社会の繋がりを作り、自分らしく生き生きと暮らせるように支援(一緒に考える)する仕事です。
例えば怪我や病気をして入院してしまった時に、もともとのその人らしい生活に戻れるような方法や手段を一緒に考え、その実現に向けて環境を整えたり、『作業(動作)』の練習や筋トレなどの機能練習をします。最近は病院、介護施設以外でも活躍の場は広がっていて、就労支援や教育現場、刑務所などあらゆる分野で作業療法士が働いているようです。
2.作業ってなに?
そもそも作業療法士の『作業』とはなんでしょうか?作業療法士=Occupational Therapist (略してOT)なのですが、occupationalは「職業の」という意味があります。しかし『作業』と置き換えられているように、仕事における活動のことだけを意味するのではありません。
簡単に説明すると、それは誰もが行なっている日常生活の活動(トイレ、食事、着替えなど)であったり、家事であったり、仕事であったり、趣味であったり、ボランティアなどの人が行う活動のことです。作業療法では、それを全て『作業』と呼んでいます。そう考えると誰もが普段から『作業』をしていると言うことになりますね。
3.こども専門の作業療法士って?
ではこども専門の作業療法士とは一体どんな仕事をしているのでしょうか。
働いている場所は以下のようなところです。
病院(総合病院や小児を専門とする病院)
訪問看護ステーション
児童デイサービス、放課後デイサービス
学校、幼稚園、保育所、学童 etc…
他にもいろいろな場所でこどもと関わる作業療法士がいるかもしれません。
赤ちゃんから18歳になるまでの生まれつき障がいのある子どもや、病気や怪我によって後天的に障がいを負ったこども達にリハビリをしたり、発達に遅れのある子ども達の個別や集団での支援をしたり、保育所や学校に出向いてサポートすることもあります。
生理学や解剖学、運動学、脳・神経科学、発達学、心理学、感覚統合理論など、関わる上では多くの知識を必要とします。
4.作業療法士として出来る親へのサポートは?
・成長のためにお家でもできる遊びや関わりをシェア
・捉え方や視点が広がるような情報提供
小さな成長にも気づけるような作業療法士の視点をシェア
その子の良さが引き出せる環境や関わりをシェア
・こどもや親が安心できるように他施設との連携を図る etc…
このように作業療法士としての関わりで、悩みや心配を多く抱えているお母さんやお父さんが「こうしたら大丈夫かも」「この子と私たちなら大丈夫」と思えるよう、情報提供や環境調整で『安心』を生み出していくことも大事になってくると思います。
micocoのまとめ
- 作業療法士は『作業』によって人と社会をつなぐ役割がある
- 『作業』とは日常生活におけるさまざまな活動のことを言い、どんな人でも『作業』がある
- こどもと関わる作業療法士は医療、福祉、教育現場とさまざまな場所にいる
- 作業療法士の視点のシェアや他施設との連携で、親の『安心』を作る
今日の一言「雲の上はいつも晴れ!」 ではまた。
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