感覚過敏という言葉を聞いたことはありますか?前の投稿にも少し書きましたが、うちの子も触覚の過敏さがあり、私とは感じている世界が違うようです。どんな世界なんでしょうか?
感覚過敏とは
受け取る感覚刺激を過剰に感じる状態のこと。
例えば光(視覚)や音(聴覚)、匂い(嗅覚)、味(味覚)、肌触り(触覚)などを人よりも敏感に感じる人がいます。それぞれの感覚に過敏さがある状態と言えます。普段の生活に影響してしまうほどの過敏さをもつ人もいるようです。
感覚過敏の種類
どんな感覚の過敏さがあるのでしょうか。以下にあるものは一部ではありますが、大きくは6つがあります。
それぞれの状態が、どんなふうに生活に影響しているかわかりましたか?妊娠中のつわりも味覚や嗅覚の過敏に似ていますが、これが毎日、この先ずっと続くとなると辛いですよね。感覚過敏を持つ人の世界は、普段何気ない日常でもドキドキや不快感が続き、とても疲れてしまうかもしれません。
過敏さのある我が子
うちの子もまさに味覚や嗅覚、触覚に過敏さがあります。
例えば、同じ料理を食べていても、兄弟が感じないような辛みを感じて「辛い!牛乳ちょうだ〜い!」と言ってきたり(味覚過敏*辛い時は牛乳を飲むというのは我が家の教えです笑)、
傘やタオルの匂いを嗅いで「○○先生のだ!」「○○ちゃんのだ!」と言ってきたり、(匂いを嗅がれる方は何となく嫌ですね)
足に砂がつくと泣く、服に水を数滴こぼしただけで着替えたいと不機嫌、服のタグが気になる、少し狭くなった服を嫌がる、保湿クリームを塗られるのを嫌がる(触覚過敏)などなど…多々あります。わがままではないことはわかっていますが、正直ちょっとイラッとしてしまうこともあります。(ごめんね!)作業療法士ママとしても余裕を持って、その世界を理解して関わりたいところです。
一方で最近は触覚に関しては受け入れられる刺激も増えてきていて、砂遊びや粘土遊びはやるようになったし、服のタグは切らずに済む服も増えました。成長過程での変化も感じていますが、日常生活で気を使う部分はまだまだあります。最近は私の受け止め方も変化し、我が子の感覚の過敏さは「特殊能力だ!」と親バカ目線も発揮しつつあります。
まとめ
- 感覚過敏とは脳の機能によって刺激を過剰に感じ取ってしまう状態
- 感覚が過敏な人は、我慢できない人、気にしすぎな人ではない
- 成長に伴い受け入れられる感覚が増える場合もあるし、過敏さがひどくなる場合もある
- 感覚過敏の世界を知ることで安心できる人が増える
- 我が子の場合は親の理解が1番大切!
よくよく考えてみると、私も過敏さがありました。
小さいころは袖のゴムがしまった服や、ひらひらがついた服が気持ち悪くて苦手でした。いま思えば子どもと似たような部分があったかもしれません。
感覚過敏は、「神経質すぎる」「我慢が足りない」「みんなはできるのにどうして?」と理解してもらえないことがあるようですが、脳の特性なので本人の努力でどうにかなる部分ではありません。理解が広がると、環境で配慮してあげられる部分が増えていくかもしれませんね。
今日の一言
「人が違えば見方が変わる」 ではまた。
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